
ステンレス真空ボトル 性能対決!! 第1回 大型・中型編
皆さんこんにちわ
盛岡店スタッフの保坂です
この冬は寒い日が多いですね
今朝も我が家の玄関前は-12℃まで下がりました。。
さて、今回お届けするのはステンレス製魔法瓶の性能比較です
「ステンレス製なのに瓶?」と思ったアナタ!
昔は中身がガラスだったんですよ~
小学校の時の遠足なんかで水筒を落として「ガッシャーン」とやってしまう子が何人かいたものです
ステンレス製魔法瓶の歴史については別の機会に。
さて、さっそく各モデルの性能の比較をしていきましょう!
尚、試験は各社とも《室温20℃±2℃・湯温95℃±1℃で満タン》という基準で発表されています。保冷性能は水温4℃以下のはずなんですが、一部製品で『3℃』の表記の物も… 文句はメーカーに言ってくださいw
まずは【取っ手付きの大きめモデル】から
① THERMOS ステンレスコップボトル ROB-001 (1.2リットル・700グラム)

カラーはミッドナイトブルーとステンレスシルバーの2色
保温能力:6時間後 80℃以上

アウトドア仕様のスタイリッシュなデザイン。シンプルなスクリュー栓を採用し、手入れも楽チンです♪
中栓はシリコンゴムのパッキンを採用
保温性を重視し、口径は36mm
ハンドル付きで持ち運びしやすいものの、ハンドル部分がロックしないのでお湯を注ぐときは慎重に…
② STANLEY クラッシックシリーズ 真空ボトル (1.0リットル・780グラム・6600円 / 1.9リットル・1130グラム・8360円 ※ロイヤルブルーのみ特価6600円)

グリーンのモデルはスタンレー独特の《ハンマートーン・グリーン》と呼ばれる、細かい凹凸がある塗装です。
取っ手部分は収納時にはペッタンコになります。

保温能力:6時間後 86℃以上・12時間後 70℃以上 (1.0リットル)
6時間後 89℃以上・12時間後 74℃以上 (1.9リットル)
保冷能力:6時間後 3℃以下・12時間後 9℃以下 (1.0リットル)
6時間後 4℃以下・12時間後 6℃以下 (1.9リットル)

大きめで使いやすいサイズのコップ
決して大きすぎる感じはありません。

中栓もシンプルな形状なのでお手入れしやすいです。

夏場は氷を入れて冷たい飲み物を持ち歩くことが増えると思いますが、本体の口径が大きいためクラッシュアイス等も入れやすく作ってあるのが大きなポイント‼

1.9リットルのモデルのグリップ部分にはゴムの滑り止め加工がなされております。

本体へのグリップハンドル取付部分も《質実剛健》って感じですなぁ
必需品として生まれ、極めて頑丈で優れた耐久性を持つのが【クラッシック】シリーズ
なんと、消耗部以外は一生涯保証付きなのです!!
ここで紹介するモデルには取っ手がついており、どちらもしっかりと固定できるので、お湯を注ぐ動作も安心して行えます
カラーはグリーンの他、ロイヤルブルーとブラックがあります
①と②のどちらも『シンプルなスクリュー栓』『取っ手付き』『コップ部の外装にステンレス使用』という部分は共通ですが、保温能力はスタンレーの方が上回っていますね。
スキー場にカップラーメンとお湯を持っていくなんて言うシーンでは、麺が柔らかくなるまでの時間に若干の差が出るかも?
スタンレーの1.0リットルのものとサーモスの1.2リットルのものでは重量差もそれほどありません。
お湯を注ぐときの安定感を考えるとスタンレー、コストパフォーマンスではサーモスに、それぞれ軍配が上がります
次は、1リットルクラスのステンレスボトル対決です!
① THERMOS 山専用ボトル FFX-901 (0.9リットル・390グラム・7150円)

保温能力:6時間後 80℃以上
保冷能力:6時間後 9℃以下



本体に装着された二つのラバーパーツは取り外しOKです

山専用ボトルの特徴の一つが、写真の《ダブルスクリュー栓》
カロリーを摂取するために砂糖や蜂蜜などを入れた温かい飲み物をもって山に行った後の手入れが、従来のワンタッチ栓に比べると圧倒的に簡単なんです。
バックカントリーでは立ったままボトルからコップに注いで飲むことが多いので昔のワンタッチ栓の《テルモス》を25年以上愛用していますが、この栓の中がカビてしまうこともあり、やはり手入れのしやすさは選ぶ際の大きなポイントになりますね。せっかく奮発してトワイニングスの紅茶を入れて持って行ったのに微妙にヘンな香りがしたのでは悲しいですから… (^^;


ダブルスクリュー栓はパーツとしても入手可能。パッキンのみの別売設定もあります。

ボトル本体は口径が36mmと小さめに設計されており、保温効果と軽量化を両立させています。
カラーはシルバー・レッド・ブラックの3色
サーモスの【山専用ボトル】シリーズは、ボトル本体の口径から形状・素材に至るまでの全てにおいて、登山者のために厳しい条件を想定して開発されたサーモスのステンレスボトルです。
分解洗浄しやすいダブルスクリュー栓や、グローブをしたままでも滑りづらいコップ&ボディリングなどが採用されており、1グラムでも軽くしたい場合には外装のゴムパーツを外すことで30グラム軽量化させることができます。
ちなみに900mlだと、カップヌードル3人分でピッタンコです♪
② STANLEY アドベンチャーシリーズ 真空ボトル (1リットル・650グラム・5500円)

保温能力:6時間後 88℃以上
保冷能力:6時間後 4℃以下
クラシックシリーズの頑丈な構造と保温保冷性能を、多用途なデザインに活かしたアドベンチャーシリーズ
グリップハンドルも省き、若干の軽量化を図ったモデルですね。

外装にステンレスを使ってあるのはクラッシックシリーズ同様。




カラーはホワイトのみ
クラッシックシリーズのボトルと比べると、アドベンチャーシリーズの真空ボトルは口径が小さめで、コップも小さいものがついています。
スタンレー製品でありながら、コストパフォーマンスが非常に高いモデルと言えます。
③ KleanKanteen TK PRO (1リットル・715グラム・6600円)

保温能力:6時間後 82℃
保冷能力:6時間後 5℃
ブラック塗装の物は独特のザラザラ感があります。全体的に他のブランドより太めなので存在感もありますね。

コップ部分がステンレスの二重構造のため、注いだ飲み物が冷めにくい!!
…もちろん、軽量化なんて眼中にありませんww
KK製品の特長が次の写真。
このドットがネジ山の役割を担っており、汚れを洗いやすくしてあります。

いやー、だれが考えたんでしょうねぇ。。
次は中栓ですが・・・

これもステンレス!

ステンレスの中栓にシリコンゴムのパッキンを組み合わせた構造です。
プラスチックより断熱効果を高められるほか、地球環境への負担を減らすというクリーンカンティーン社の企業姿勢が一番表れている部分ですね。
こういう部分に惚れちゃう大人って多いと思います。

ボトル内部のネジ山は他の2社と比べると目立ちますが、口径もそれなりにあるので歯ブラシなどでゴシゴシ洗えます。

重いんだけどデザインやブランドの姿勢で根強い人気のあるクリーンカンティーン。三つ巴のマークは《持続性》と《地球》をうまく融合してデザインされていますね。
ClimateLockテクノロジーを採用し、シリコンのパッキン以外は18-8ステンレスのみを使用。
ブラック塗装モデルは独特の質感があり、めちゃくちゃ存在感があります。
シンプルなデザインは、もはや芸術の領域ですね。
コップ部分は金属の二重構造なので注いだ飲み物が冷めにくく、栓は上記2社と異なり360度どの角度からも注ぐことができます。あ、缶ビールも刺さりますw
断熱性と地球環境保護の両方を突き詰め、軽量化には目もくれない《漢》のボトルと言ってもいいでしょう。
さて、①から③までを総合すると…
性能とコストパフォーマンスとのバランスを考えると、スタンレーの製品がイチオシですね♪ 6時間後の温度が88℃以上って『ホントかよww』って感じですが、まぁ本当なんでしょう。
重量が気になる場合は、やはりサーモス製品の軽さは断トツです。
…っていうか、他の2社は軽量化を考えていないと思いますw
インテリアっぽく普段使いする場合は重さはハンディにならないので、プラスチック不使用で環境にやさしいクリーンカンティーン製品をチョイスするのもいいですね♪
盛岡からの次回ブログは、500mlクラスと750mlモデルそれぞれの性能比較を予定しております。
コスパ最強のモンベル製品も紹介予定です。乞う、ご期待っっっ!!