
バックカントリー用ザック 続々入荷中っ!!
皆さんコンニチワ
盛岡店のトーチャンです
本日はバックカントリー向けのザックのご紹介! 待望のレディースモデルも入荷してきています!!
ところで一般的なザックとBC用ザックの何が違うかというと、雪が付きにくい素材や構造を採用している他、スキーやスノーボード・スノーシュー等を取り付けるためのベルト類が充実しているという点が挙げられます
基本的に夏よりは厚着なので、パッドの厚みを減らして動きやすさを追求しているようなモデルも…
本体の荷室の開閉の仕方やシルエット・パッドの配置など、メーカーごとに違いがありますので写真を参考に選んでください
あ、今回も写真いっぱい使って紹介していくので、Wi-Fi環境でご覧くださいネ!
さぁ、まずはGREGORY新製品から!左が【VERTE 18】右が【VERTE 24】
容量はそれぞれ18Lと24L、お値段はVERTE18が税込25,300円・VERTE24が税込36,300円です
どちらも背面のパッドに微妙な凹凸加工があり、これによって背面に雪が溜まるのを防ぎ、湿気がこもらないとのこと
本体はリサイクルナイロンを混紡した軽量なリップストップの生地が使われており、環境負荷があるPFC類を一切使わない撥水加工が施されています
そして、デザイン上のポイントになる正面の2本のストラップですが、ここにスノーボードやスノーシューを固定することが出来ます
小さい方のVERTE18にスキーを取り付ける場合は、正面に斜めに取り付ける《ダイアゴナルキャリー》のスタイルになります(Aフレームスタイルも無理じゃないけどおすすめしません)
ただ、このストラップも状況によっては邪魔になることも…
ゲレンデだけで遊ぶ場合はチェアリフトに引っかかったり、そもそもスキーヤーだとあまり必要性が(以下省略w)
しかし、GREGORYの開発陣もそこのところはきちんとわきまえており、要らないときにはパネル内に収納してしまえばスッキリ! ↓
写真では上のベルトのみ収納してみましたが、だいぶ印象が変わりますネ!
これは18Lも24Lのモデルも共通です
そして、18Lのモデルのコンセプトは『チェアリフトに乗るときに邪魔にならない』こと
このスリムなシルエットが最大の特徴です
さらに、ピステオンリーのユーザー向けの【VERTE 12】というモデルも入荷待ちなので乞うご期待っ!
ザックの各部位を見ていきましょう まずは正面ポケットを開けます
ここはどちらのモデルもアバランチ・ギア(雪崩救助用のスコップやプローブ)を収納するためのスペースになっており、スコップのシャフト用とプローブ用の2つのスリーブが備わっています
本体の開閉は、並行する背面側のジッパーで。
ガバッと開くザックは多いのですが、中に雪が入ってしまったり小さいものが雪の中に落ちてしまったりというのは防ぎたいもの。このモデルはそれを防ぐ為の幕が備え付けられているんです!
こういう小さな気遣いが嬉しいです 容量が小さめなのにお値段が少々高いのには理由があるんですね
さて、下の写真は【VERTE 18】のウェストベルト
一見すると『あ、柄物のベルトなのね』という感じですが、これがなんとゴーグルのベルトのようなゴムなんです!!
テンションも強めなので普通のナイロンベルトと遜色なく、しかもバッチリ体の動きに追従してきます
重いものを入れる容量が大きなモデルには不向きですが、小型ザックにはこういう構造がもっと取り入れられてもいいかもしれません
更に、ウェストベルトが不要である場合には取り外しも出来ちゃうというヌカリの無さ!!
一方の【VERTE 24】はというと…
こちらはしっかり目のウェストベルトが採用されており、日焼け止めや簡易ワックスなどを入れるのに便利なポーチがベルト左右についています
また、VERTE24は本体サイドにスキーを取り付けるためのループが、下部のベルトの位置についているので、《Aフレーム》とか《クワガタ》などと呼ばれる一般的なスタイルでの背負い方もできます
ゲレンデからサイドカントリーに最適なVERTE18、1DayのショートBCツアーやBCガイドツアーなどに最適なVERTE24、どちらも魅力的ですね!
続いてドイツのブランドDEUTERのFREERIDERシリーズ
左から【FREERIDER PRO 34+】税込29,700円・【FREERIDER 30】税込25,300円(旧カラー処分の為さらに20%引き)・【FREERIDER 28SL】税込25,300円
まずはレディースの【FREERIDER 28SL】から見ていきます(FREERIDER30も基本構造は同じです)
ヨーロッパのBCザックに多い、微妙にトップが大きめのシンプルでスクエアなシルエットが特徴的
ちょっと見づらいけど正面パネルの左にモデル名が入っています
ボディ右側下部のループはスキーを《Aフレーム》スタイルで背負うときに使うもので、当然ながら両脇についています
スノーボードやスノーシューはポケットに入っている付属のベルトで正面パネルに取付けOK!
正面のパネルのポケットはアバランチ・ギア用
スコップのシャフトなどを入れるスリーブが3つあり、事故が起きた時に行うべきことがプリントされていたりします
右側はABCの順に『気道確保・呼吸の確認・心拍の確認』となります
実際に事故に遭うと、いくら訓練を受けていても頭の中が真っ白になることもあるので実戦的な装備であると言えますね
トップの部分には、最近各社で採用が増えている柔らかいフリース生地が貼られたポケット
ゴーグルなどを入れることを想定しているようです
内部には仕切りが1枚あり、手前に薄いポケットがあります
deuterの【FREERIDER】各モデルの背面パッドは必要十分にして最小限のパーツで構成されており、雪の付着が少ないだろうことが容易に想像できます
白いところが厚めのパッド(他社よりかなり薄いけど)
ツルっとした緑の部分にも本体内側全面に硬質パッドが薄く貼られているので、背負ってみると見た目の印象に反して硬さを感じることもなく、かなり快適なんです!
そして、これがBCザック特有の作り↓
背面側がガバッと大きく開いて中のものを取り出しやすくなっています!
奥に入れてあったものを取り出しやすいだけでなく、スキーやボードをザックに固定しているときに中身を取り出す際、この機能がとても便利なのです
ちなみにFREERIDERは、ショルダーベルトごと手前に開いてくるタイプです
そして、ウェストベルトは…
右側にポケット・左はカラビナループになっています
スキーを固定するベルトなどは、左のループにナスカンなどで固定するといいでしょう
なお基本構造は【FREERIDER 30】と共通ですが、レディースモデルはウェストベルトの設計が女性の骨盤に合わせてある他に、バックレングス(オシリから方までの長さ・背面長とも言います)が短めになっています
次は【FREERIDER PRO 34+】
同じ条件で撮影しているのにピンボケしてましたスミマセヌ。。
正面の斜めのラインにはジッパーが付いており、薄いポケットがあります
が、あまりにも薄すぎて何を入れるのか(以下自粛w)
で、下記の写真がこのモデル最大の特徴っ!
伸びるんですっ!
ジッパー式のザックでこの構造って、かなり珍しいです
ジャケットを脱ぐなどして荷物が増えた場合などに、一時的にトップ部分を伸ばして容量を稼ぐことが出来るというスグレモノ!!
中身を詰めてみると…
こんな感じになります
口の部分は巾着ではなく板状のスプリングが内蔵されており、ロールトップ式でクルクルしてバックルで留め、さらに下の写真のようにウェビングテープで抑える構造です
入山時に食料が嵩張るときなどは便利ですね
トップポケットの内部はこんな感じです
欲を言うと、車のカギの紛失を防ぐ為のキーフックが欲しかったかも。
そして、こちらのモデルもレディース同様にウェストベルトの右側にポケット・左はループという作りになっています
直塗り用の固形ワックスとか絆創膏とか、結構このポケットが便利なんですよね
そして、背面パネル開放シーンがこちら
これもシリーズ共通で、トップスタビライザーをバックルで外して、ショルダーベルトごとガバッと開きます
さて、次は同じくDEUTERの【FREESCAPE PRO 40+】税込36,300円です
こちらは容量も大きく、トップリッド式と呼ばれるオーソドックスな《雨蓋タイプ》の構造です
スノーボードやスノーシューはFREERIDERシリーズ同様に、付属のナイロンベルトで正面パネルに固定するスタイル
ちなみに、正面左のジッパーポケットの中にはヘルメットホルダーが内蔵されています
このホルダーですが、どのメーカーのものも信頼しすぎるとメットがポロっと落ちることがあるので、必ずあご紐などでビレイを取っておくようにしましょう
正面パネル上部のジッパーを開くとアバランチ・ギアの収納スペースになっています
この部分の基本的な作りはFREERIDERシリーズと共通です
ヘルメットホルダーが収納されている部分は薄いポケットになっています
ただし、これもFREERIDERシリーズ同様にペッタンコのスリットなので、地図みたいなものしか入りませんw
手袋くらいは入れられたらいいのになぁ…
トップリッドのポケット内部
底の部分に薄い仕切りがあるので、風で飛ばされそうなものなどはここに入れておくといいでしょう
次に、トップリッド(雨蓋)と本体の接続部分のアップ
トップリッドは縫い付けではなくバックルとベルトで固定するスタイルなので、荷物の増減に応じてストラップを引いたり緩めたりして容量の調整を行うことが出来ます
ここに脱いだジャケットを挟み込むこともでき、個人的にはこの作りが一番好きです
スキーガイド時代には、ケガをしてしまったゲストのザックを
次はウェストベルトの作り
これもFREERIDERシリーズ同様に、右にポケット・左にカラビナループというシンプルな作り
そして、鋭い方は『何か足りなくない?』と思ったのでは。
通常この大きさのザックでこの幅のウェストベルトの場合、腰の周りでザックが転がるのを抑えるためにベルトと本体をつなぐ《スタビライザー》が付いていることがほとんどですが、このモデルの場合は敢えてスタビを付けていないのです
これはスキーやスノーボードが《歩く》動き以上に上半身をひねるモーションが多いために、ウェストベルトにスタビライザーが付いていると動きが制限されてしまうという発想からくるものと思われます
実際に背負った感じでは、荷物が腰の周りでロールしてしまう感覚もなくスタビレスの方が快適であることが良く分かります
背面側からの開放はこんな感じ
この部分だけはFREERIDERシリーズと異なり、ショルダーベルトの末端はザック本体に縫い付けられており、その下からパネルがガバッと開く作りです
恐らくファスナー部分への負荷を減らす為の構造と思いますが、荷物の取り出しの際はベルトを捩じって左右に大きく開いておくとストレスを感じずに済みます
DEUTERの【FREERIDERシリーズ】【FREESCAPE PRO 40+】は、総じてシンプルかつ必要十分な機能を搭載しながら軽量で使いやすいという印象でした
さて、次もドイツのブランドORTOVOXの【オートルート 32】【オートルート 30S】
左から【オートルート 32】旧カラー特価税込27,500円・【オートルート 30S】税込31,900円
どちらのモデルも、スキーは《Aフレーム》装着対応で、スノーシューやスノボは付属のストラップを使い正面に取り付けます
この辺りの発想は、同じドイツのDEUTERと同じですね
ちなみに《オートルート》とは『自動的にラクして行けるルート』ってことではなく、《HAUTE ROUTE》という名前のヨーロッパアルプスにあるいちばん有名なスキーツアールートの名前です
さて、次に背面パネルを見てみます
この部分はORTOVOX独自の構造で、全面にパッドが厚く貼られた背面パネルは固さがしっかりしており、背骨に当たる部分は肉抜き加工が施されています
パネル内部にはT型の板状フレームが内蔵されており、ザック本体側のファスナーに沿った逆U字フレームとの相乗効果で荷崩れを防いでいます
背負った感じは、背中から腰の全面が包み込まれる一方で《猫背を矯正させられる》みたいな独特のフィーリングがあり、この辺りは好みが分かれるかもしれませんね
ウェストベルトには、右にポケットがあり…
左にはDEUTER同様にカラビナループが付いています
なお、【30S】の方は若干バックレングスが短めに設定されており《小柄な方向け》となっていますが、女性専用設計という事ではないようです
正面のパネルの内部はアバランチ・ギア用のコンパートメント
ショベルのシャフトやプローブの絵が描いてある辺りも、動揺しているときに間違いが無いようにという配慮でしょう
トップ部の黄色いジッパーを開けるとポケットになっています 写真では分かり辛いのですが意外と深さがあります
ワックスや財布など、小さいものの収納に便利ですね
本体内部へのトップからのアクセスはこんな感じ
本体サイドまでジッパーが伸びていないため、前述のFREERIDERシリーズと比較すると大きなものの出し入れは背面側から行った方が良さそうなイメージ
で、下の写真が背面フルオープンの状態
ショルダーベルトの下からガバッと開くタイプで【FREESCAPE PRO 40+】と同じですね
以上がORTOVOX2機種のご紹介でした
他のモデルも早いうちなら輸入元から取り寄せできる可能性がありますので、詳細はお問い合わせください
続いては【MYSTERY RANCH】の【D ROUTE】と【SADDLE PEAK】
左から【D ROUTE】税込15,400円・【SADDLE PEAK】税込29,700円
どちらも昨年の仕入れ分なので、在庫分に限り値上げ前の価格を据え置きしています!
では、それぞれのモデルの作りを見ていきましょう
まずはトーチャンも使用している【D ROUTE】から。
シュートを滑ることだけに特化した名作【LIFE-LINK Boundary Pack】を彷彿とさせるような17Lというコンパクトなサイズ&薄いシルエットのD-ROUTEは、トップリッドを開いて巾着で本体にアクセスするスタイルです
スキーの装着は本体正面にダイアゴナル(斜め掛け)にて。専用の頑丈なストラップが付いています
『んー、でもジッパーも便利なんだよね』という人の為のウレシイ仕掛けも。
本体右側にジッパーが備え付けられており、立ったまま休憩する際にボトルを取り出したい時などに重宝しています
背面は【MYSTERY RANCH】独特の調整機能を省き、シンプルに仕上げています
ザック自体がコンパクトなのでウェストもウェビングテープのみですが、ショルダーベルトのカーブやチェストベルトを固定しているパーツなどにコダワリが現れています
そして、なんと言ってもコレ!
この容量にもかかわらずしっかりとトップスタビライザーが付いている為、ものすごくフィット感がいいのです
本体が薄めの設計の為、最初にご紹介したGREGORYのVERTE18同様に、ゲレンデに遊びに行った時に背負ったままチェアリフトに乗車してもオシリがずり落ちちゃうようなことがありません
一昨年・昨年と当店で購入していただいたお客様は、ほとんどが『ゲレンデでリフトに乗ってもOKなザック欲しかったんだよね♪』と喜んでいただきました
値上げ前の価格で3色各1本在庫有りますっ!
続いては【SADDLE PEAK】
25Lの容量を持つ1Dayツアー向きのモデルです
いきなり正面パネルを開いた写真ですが、アバランチ・ギア専用のコンパートメントになっています
こちらのモデルの本体へのアクセスは、このジッパーのみ!
なぜ背面パネル側からのアクセスが設定されていないのかといいますと…
それはMR社お得意の背面調整機能を採用してあるから!
ショルダーベルトの付け根を手前に引っ張って…
このベルクロを剥がすと内部にプラスチックの板状のフレームがあるので抜いちゃいます
そのフレームをザック本体とショルダーベルトがついているグレーのパネルの間に深く差し込むとベルクロが剥がされ、グレーのパネルが上下に動くという仕組み
これはMR社の他のモデルと共通です
こちらの生地の③のところをご覧ください
ウェストベルトには左右に小さなポケットが備え付けられています
こちらの在庫は、写真の《リザード》という綺麗な水色1本のみです
早い者勝ちでっせ!!
店頭では他にもノースフェースのド定番【CHUGACH】シリーズの他、OSPREYのものなども在庫しています
早い時期であれば在庫の無い商品でもメーカーから取り寄せることも出来ますので、分からないことはスタッフにお尋ねくださいネ
遠方の方は通販のご相談も承ります!
そうそう、K2のBOAを採用したスキーブーツ(MINDBENDER)も入荷していますので、ぜひ足入れして履き心地の良さを体験してみてください!
また、国産スキーブランドのBLASTRACKはメーカーでフリー在庫があるモデルもあります!『アレ欲しかったんだけど今年は間に合わないよな…』と諦めていたアナタ、是非グリーンハウス盛岡店にお問い合わせくださいっ!!
と、いつも以上に長文になりましたがここまでお読みいただいた皆さんありがとうございます
是非今年も、楽しいシーズンを過ごしましょう!