
八甲田BCトリップ行ってきました
皆さんこんにちは
盛岡店の保坂です
ほとんどのスキー場の営業が終わった4月ですが、残雪の山を滑るのが春の楽しみでもあります
実はワタクシ、9年前まで八甲田・酸ヶ湯でスキーガイドをやっておりまして、この時期に足が向くのは古巣の八甲田の山
現役ガイドの頃は他のチームと一緒に滑る機会が《遭難防止のポール立て》とか捜索活動しかなく、『たまには一緒に滑りたいですね』っていう話を以前から城ヶ倉のガイドさんたちとしていて、今回それがやっとこさ実現しました
4/14・15で行った時には仲良しゲストを案内しての八甲田温泉ルート&箒場岱プライベートツアーでしたが、この時は雪が硬くて苦労しました 春のザラメを求めて行ったのに期せずして足の裏がカユカユになりそうなアイスバーンまで堪能ww 翌日の箒場は景色もよく見えて楽しかったな~♪
その時の様子はコチラ

これは八甲田温泉ルートの大斜面 一般のスキー場だったら上級者コースの斜度がある広大なバーンです
しっかしコレ、せっかくガスの下に出て視界バッチリなんだけど、ツルツルすぎてコケたら下まで行っちゃうなぁ…
で、振り向いたらこの日に限ってボードを選択したアニキが。。。( ̄▽ ̄;)

落ちたら下で待っててネ💛
翌日は晴天に恵まれ、井戸岳と赤倉岳の間の斜面を3人貸し切りで堪能!

この後も、斜面がメロウになるにしたがって雪も緩み、めちゃくちゃ楽しい滑降となりました
で、偶然にも2週連続で連休&好天予報だったので、20日火曜の夜に仕事を終えて雫石の自宅に帰宅後ジムニーに荷物を詰め込んで、再びトコトコと八甲田へ!
この日は高速道路の深夜割引を使い、津軽SAにて車中泊
ジムニー(JB23-9)の後部座席の座面を外し、助手席をフルフラットにしたところに座面を乗せると、めっちゃ快適なベッド状態になるのです!
詳細は《ジムニーであちこち》というブログを検索してみてください
で。
天気予報だと水・木と晴天とのことで油断して天気図を詳しく見ていなかったのですが、一夜明けてみるとかなり風が強い。。。
もしや、ロープウェイ運休?!
その予感は当たってしまいまして、、、 ( ̄  ̄;)
この日の城ヶ倉ホテルのガイドツアーは酸ヶ湯の上の傘松峠までバスで送ってもらい、ここからシールでハイクして仙人岱~小岳~猿倉温泉入口ということになりました
本日の城ヶ倉ツアーのリーダーはヒトシ君、私が関東から八甲田に通っていた頃のレジェンドの諏訪さんの息子さんです もうすっかりベテランの雰囲気になったなぁ…
今日の行程や注意事項をゲストの皆さんに伝えてハイク開始です!

スタート直後の辺りは風が吹き抜けていくエリアなので雪が薄く、ところどころブッシュがうるさくなってきていますが、問題なく通過して硫黄岳の裾に向けて進んでいきます

仙人岱を過ぎて、小岳の斜面を斜上していきます
正面には大岳・井戸岳・赤倉岳と連なる北八甲田の主峰があるのですが…

お、後ろは晴れてきた! このままガスが上がってくれるかな?
お♪

じゃーん! 見事にガスが晴れて山が顔を出してくれました!!
左より大岳・井戸岳・赤倉岳です ちなみに、どこの斜面も下が繋がっているので滑ることができます
景色に見とれていると、何やら前のほうで歓声が…

どうやら、アレがいっぱいあった模様
それは…

ふっふっふ

天然のキクラゲですっっっ
キクラゲって種類がいろいろあるみたいなのですが、八甲田で収穫できるものはほとんどがトドマツの老木に生えています
若くて元気がある木には生えないし、ツルアジサイが巻き付いていてもダメ
キノコの栄養になる樹皮が残っている枯れかけた枝なんかに出ているので、興味がある方は探してみてください
一旦水戻ししてから流水で汚れを洗い流し、発泡スチロールのトレイなどの上で乾燥させると1年くらい保管しても問題なく食べることができますよ

さぁもぉちょい

傾斜が落ちてきたら、小岳の山頂も近い!

山頂付近で風をよけながらシールを外して滑走準備です
ここでワックスを塗ったかどうかで、この後の大斜面の運命が… (^^;
さぁ、いよいよ本日のメインの小岳大斜面!!

南八甲田を背景に大斜面に飛び込んでいくゲストの皆さん

しかし、ノントラックの大斜面で我々を待ち構えていたのは極上のストップスノーだったwww
風は強かったけど、週末に降っちゃった雪が温められており、雪玉を作れば握った瞬間に水が滴るような状態。。
さっきワックス塗って良かった~ (^^;

左に高田大岳を見ながら滑っていきます

《小岳》という名前だけど、バーンはだだっ広いんですっ!
春に行く山越えルートの大斜面は《赤倉大斜面》《高田大岳大斜面》なんかもあるけれど、ボクはここが一番好きでした

フォームなんかどうでもいいんです テレマークの道具履いてたってアルペンターンしていいんです
山は、楽しんだもん勝ち!
もしかしたら、人生もそうなのかもしれません

ストップスノーに負けないように後傾気味に滑るのも、バックカントリーならではのテクニック!

アニキも気持ちよさそうに滑っていきます
↑
後で聞いたら『雪がベタ付いて直滑降しかできなかった』ってww
でも、振り返ればそんなこともすべて打ち消してくれる青空が!

いや~、楽しかったネ、いろんな意味で (^^;
小岳を振り返り、想うことは人それぞれ。

さぁ、ここからはフラットのストップスノーラッセルですっ!
こういうときって、数人が通った後のトレースは結構滑りやすいんです
さっき《ガイドくらぶ》のKパイセンが1パーティ引いて降りてきたので『ラッキー』って思ったら目の前で休憩するし。。。
こんな日は、どのチームのガイドも心理戦に突入ですww
そんなこんなで道路まで出てきました

ここは八甲田連峰を南北に隔てる国道103号線の猿倉温泉入口です

豪雪の年は4月の初めにここに来たら観光バス2台分くらいの高さだったこともありましたが、現在は雪が切れることもなく高すぎることもなく、小柄な方でも安全に降りられます
この翌日も強風でロープウェイが運休し、再び傘松峠から仙人岱を経由し、箒場岱へ行ってきました
風の影響でストップスノーはガチッと固まり、ブレーキはかからないけどエッヂもかからないという状態にww
それでも山の向こうのメロウなバーンは日射の影響で緩んでくれて、みんな楽しく思い思いのターンを刻むことができました

最後の林間はブナとミズナラたちの空間

根開きもだんだんと進んでいました
見上げればブナの枝先にも遅い春が…

新緑まで、カウントダウン開始ですネ♪
なお、箒場のお茶屋さんはこの週末より営業とのことです
今回2日間ご一緒したホテル城ヶ倉の寺島支配人をはじめとするガイドチームの皆さん、そしてゲストの皆さん、とても充実した時間を過ごすことができました 心より御礼申し上げます
***グリーンハウス盛岡店よりお知らせ***
どうやってもブレーキがかかる湿雪に効く、液体フッ素の《NotWax》を販売しております
シールのグルーについてしまうとアウトなので『今日はこの斜面でおしまい』というシチュエーションで使ってください
塗った後はスキーを履きづらいくらい滑っちゃいますので、板を流して紛失しないように気を付けてくださいネ
『それ持ってるよ!』という方のためのお買い得詰め替え用キットも在庫しています
スキー関係の商材は片付け始めますが、春スキーの必需品はしばらく売り場を縮小しつつも死守しますので、皆さんどうぞお越しください
また、店頭になくても『ホームセンターのこういうもので代用できるよ』というような情報の提供もできる場合があります
困ったことがあれば、お気軽にお店に遊びに来てくださいネ