
鳥海山・七高山BCツアーに行ってきました
皆さんこんにちは
盛岡店でいちばん黒い顔をしている保坂です
GW連休明け、強風の隙を突いて鳥海山のピークの一つである《七高山》に行ってきました
仕事を終えて帰宅してからゴハン食べて風呂に入って・・・ 雫石の自宅を発車したのは22時頃でした
過去に何度も通った結果、R46の終点から協和インターを目指し、インター手前を左折して細い国道と県道をつないで由利本荘へ抜けるのが最速ということが数年前に判明
以来、信号が少ないこのルートは残雪期の通勤路のようになっております
さて、途中の大内の道の駅に着いたのは深夜の0時半を回るころ…
ここはトイレの出入り口に毎年ツバメがやってくるのですが、今年はまだ北上の旅の途中のようでした
七高山の登山口の祓川(はらいかわ)に着いたのは深夜1時半 星座が判らないほどの満天の星、そして明日の行動が不安になるほどの強風…
そして一夜明けまして
文句なしの晴天っっっ!! しかしメッチャ強風です!
これ、上の方に行ったら飛ばされそうなくらい強いんじゃ?
しかし予報では徐々に風が落ち着いてくるとのこと
ってことで、7時半まで寝て8時半に出発です

さすがに連休直後だけあって、駐車場からすぐにシールでハイク開始できます
さぁ、ゆっくりペースで4時間くらいかけて登ります!

祓川ヒュッテの先の湿原は、まだまだ雪の下
ここの右手のマンサクの花も、満開までもう少しかな?

ズームアップしてみると、舎利坂の下部には既に先行者の姿が…
風、強いっしょ?

案の定、耐風姿勢とってますww
この日は早い時間ほど風のピークの時間と被っちゃう条件
ちなみに、竹ざおで誘導してある正規ルートも風当たりは強め
いつも通りにクライマーズ・レフトに寄りながらハイクし、七ツ釜滝避難小屋の手前で猿倉口からのルートとクロスさせるラインで進みます

画面中段のブッシュの右端に七ツ釜の小屋が見えています
ここは左から緩いバーンを登っていき、さらに一気に左へ寄せていきます

あと700mちょい! 2時間ちょいかな?
だいたい100mアップ20分くらいのペースです
時々振り返ると、眼下にはこんな素敵な風景が…

まだブナの芽吹きになっていないのですが、5月中旬を過ぎると雪の白と新緑の淡い緑のコントラストが山裾をどこまでもどこまでもひろがっています
ボクが七高山に通う理由は、大斜面の魅力も去ることながら眼下に広がるこの景色が見たいということのほうが大きいかもしれません

これは仁賀保高原の土田牧場付近の風車群
土田牧場から見る鳥海山の雄姿は一見の価値がありますよ♪

さて、本日の相棒はK2のBCフリースタイル系のMarksman184cmです
センターが106mmあり決して軽い板ではありませんが、いったん滑り出すと軽快で安定感もあります
春の深ザラメの時は、少し太い板のほうが引っ掛かりがない分スムースに滑れるような…
そして雪の状態にお気づきでしょうか? もう少し融ければフィルムクラストになりそうな状態です \(^^)/

やっとこさ舎利坂下部が見えてきました
アイスバーンじゃないけど、表面が硬いザラメ雪で時々スリップします
何より、時々突然やってくる突風!
ここまで来ると、地形に頼って風を避けることができません
ザラメが飛ばされてくる音で気づくこともあるけれど、一度倒されちゃいました。。
そうこうしていると、ピークからボーダーさんが気持ちよさそうに滑ってきた!

ヒャッホ~

こちらはお連れさん

ボードも楽しそうだなぁ…
さてさて。
足を動かさないことにはピークは近づいてこないんです。。。

大斜面のあちこちにハイク中の人が…
突風が吹きつけてくるので、みんななかなか進めません

雪は極上! ワックス無しでも走りそうです
というか、風が強すぎてワックスかけられる状況ではないのですが。。。
それでも山頂は思ったほどの爆風でもなく、やっとこさ無事に登頂っ!

一年ぶりの七高山
関東の実家には2年帰っていないのに、ここには毎年必ず帰ってきます

で、こちらが滑る斜面です
登り始めた祓川は左下方向になるので、ピーク直下のボコボコのところを少し降りてスキーヤーズ・ライトにある大斜面をフォールラインに向けて一気に落とし、少し左へトラバースしてフォールラインへ向けて滑り…というのを繰り返して七ツ釜滝避難小屋へ寄せていきます

眼下からは、強風に打ち勝って続々とピークを目指してくる人たち
さぁ、もうちょいだよ!

外輪山の向こうには月山方面の美味しそうな山の姿が♪

風が強くてフィルムクラストにはなりませんでしたが、面ツルだしエッジがきちんと噛み、ものすごくスキーが走る雪♪
なかなかこんな好条件には当たりません
右の太ももがつってましたが、何故か滑っているときのほうが直立で静止しているときより気になりませんでしたww
そして、もう一段滑り降りるとウロコ板で何度も登ったり滑ってりしているテレマークの二人連れの方がいました

ここまで来れば風の影響もなく(祓川へのラインよりかなり東寄り)、一日ここで遊ぶのも楽しそうです

ヒャッホ~ですね♪
上体が安定していて、とても綺麗な滑りを見せてくれました
さて、こちらは先ほど山頂でお会いしたボーダーさん

七ツ釜の上で、なんとなくセッション的に滑らせてもらいました

バックは仁賀保方面
このルートは少しスキーヤーズ・レフトに寄ると、日本海も見えます
七ツ釜ゲレンデの急斜面に飛び込んだ彼を見送り、ボクはスキーヤーズ・ライトのメロウな斜面をロングターンで流してゲレンデ下部へ

急斜面を降りてくるスキーヤーを眺めながら、やっとこさここで本日初の補給タイムです
実は、昨夜ビールを一気に飲みすぎて二日酔いっぽいまま朝を迎えてしまい、何も食べないままでした
…少しオナカ引っ込んだかな?
上部の大斜面を終えても、まだまだ楽しい斜面は待っています

祓川の駐車場が見えるポイント
この斜面でコケると、下から丸見えですww

祓川ヒュッテと駐車場

ジムニーいたいた トイレから3台目です♪

最後の急斜面を終えて振り返ったところ
まだまだ雪はたっぷりありました!

スキー脱ぐ前にセルフィー
七高山、本日もありがとさんでした

振り返って、本日の復習
ピークから左下へスカイラインを滑り、少しトラバってもう一本滑り、小屋から左のメロウなバーンを流し…
なかなか帰れませんww

ちょっと拡大してみたり。。

さて、荷物を積み込んだらまた3時間ドライブです
あ、その前にフキノトウも収穫するんだった。。
一段下の駐車場ではマンサクが咲いていて、再び停車。


春になると《まず咲く》からマンサクなんだとか…
こんな雪景色の中で見ると、その由来がスッと心の中に入ってきます

猿倉口手前、いつも一番壁が高いところ
ジムニー2台分以上ありました

そして、いつもの場所でいつものカタクリに会いました
スプリング・エフェメラル 春の妖精
花を終えてしばらくすると、葉っぱもいつの間にか消えてしまいます
毎年この時期にしか現れない、小さな妖精

標高を落としていくと雪も浅くなり、ブナたちが芽吹き始めていました

根っこが曲がっているのは、雪に押されるから
それでも負けじと空を向いて伸びていきます

次に来るときは、もっと葉っぱが増えているでしょうか

山麓の田んぼに水が入るのは5月中旬すぎかな
ところで、いつも思うんだけどボクはこんなところで仕事できないと思います
なぜならば…

滑る斜面、丸見えなんだもんww
天気よかったら仕事してる場合じゃないもんね~ (^^;

お、左の方にあるでかいシュプールはボクのぢゃないっすか!
…と、ここでも気が付けば20分近く滞在ww
かくして、連休明けの鳥海山ツアーは無事に楽しく終えることができました
次回は14・15日に出没予定ですっ