
鳥海山BCに行ってきました!
皆さんコンニチワ
盛岡店のトーチャンです
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5/10、やっと今季初の鳥海山に行ってきました!
今回狙ったのは圧倒的標高差の北面の一枚バーンが楽しい七高山です
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火曜の仕事を終えて帰宅後荷物を積み込んで出発です
雫石から祓川の駐車場までは、高速を使わず信号が少ない道をつないで夜間なら3時間っ!
ナビには表示されない道順なので、ご興味がある方は道路地図持参で盛岡店にお越しくださいネ
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そんなこんなで自宅を20:30に発車し、祓川には23:30前に着いちゃいました
それにしても、最近のスマホのカメラって凄いですね
マニュアルモードにしてスローシャッターにしたら、上のような写真が撮れました
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で、翌朝。
晴天で風も弱く、絶好の春スキー日和です!
この春は融雪が早いという事で、いつもこの時期ならこのスロープでスキーを履くんだけど…
道、出てました。。
まぁそれでもすぐ左手のところでスキーを履けるので、それほど影響はありません
そしていつも通りに正規のラインから外れ、徐々にクライマーズ・レフトに寄せていきます
いつも乗っ越すのに気を使うポイント(正面やや左)の部分はしっかり繋がっていましたが、手前の小さい滝はしっかり水の流れが見えていました
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その先も左上へと進み、ブッシュを突破します
昨年同日はスキーを脱いで歩いたところ
この日はつながっており、スキーのまま進めました
ブッシュを抜けると七高山の姿が再び見えてきて、ハイクしている人の姿も確認できます
で、なぜ正規ラインから外れて猿倉側に寄っていくかというと、山頂からの滑降でフォールラインに向かう標高差500mの大斜面のインスペクションをするため
竹竿で誘導されているラインは山頂からスキーヤーズ・レフトに向かうので、どうしてもギルランデになってしまったりコマ切れ感があるんです
その後もテクテクと登っていると、どこからかウグイスの声。
雪どけの小さな流れの音も混ざって、なんだか山もやっと春ですね
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写真は標高1700m地点にて
以前はここを登ってハイマツや灌木の間を抜ける雪の繋がりを探していましたが、このまま左へトラバースしてみることに。
すると…
ぴったし!
大斜面のボトム近くにスルっと出ちゃいました!! ヽ(^o^)丿
帰路は2枚上の写真の右上に人が写っている辺りをめがけて斜上し、正規ルートを横切って氷の薬師の奥にある広くてメロウなバーンに繋げやすいかも。。
なんと、ここは大斜面のほぼボトム付近! ホントのボトムとは標高差にして50mほどです
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さて、ここから山頂まで標高差500mっ!
斜面にクラックが無いか、時々立ち止まっては呼吸を整えながら観察していきます
2日前に降雪があったため雪の色が白く、前日に七高山に来たというお客様の情報では『思った以上に滑る雪だった』そうですが、ストップスノーではないことを祈るのみ…
そして眼下にはこの風景。
雪の向こうには新緑の海が広がっています
七高山は晴れていれば大きな危険個所は無いのですが、雪とブッシュが迷路のように入り組んでいるので、それを覚えるのには登りながら探検するのが一番いいかも。
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さぁ、そして頂上直下の《舎利坂》
ここからの最後の急登りは自分との闘いです
早い人は早いんだけど、自分はいつも1時間くらいかかるかも。
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そして12時を過ぎて七高山のピークに到着っ
正面の谷の左に祓川ヒュッテの建物が見えています
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そして、狙っている大斜面がコチラ
写真左奥の窪地のようなところがボトムです
一旦右側の人の辺りまで降りてから、一気にフォールラインへ向けて滑っちゃいます
***右端の人が写り込んでいる辺りから細いクラックが数本入っていました・滑降の際には上から目視出来ないのでお気を付けください***
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で、鳥海山の最高地点はコチラの新山(しんざん)
七高山が2229.0mなのに対して新山は2236mです
ボーダーさんの綺麗なシュプールが一本刻まれていました
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山頂からの眺望を動画でどうぞ
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気温はマイナスだったけど、もしもの為に湿雪用ワックスを塗ってドロップ!
まず200m
足がつりそうww
雪は白い部分も硬すぎず湿りすぎてもおらず、最高です!!!
そして、足元にはまだ300m残っています!
ところどころで交差するシュプールの段差に気を付け、滑りながら時々高度計をチラ見しつつターンを重ねていきます
このシーズン、確実に一番気持ちよかった一本でした♪
途中のギャラリーが『あの人どこに向かって滑ってるの?』みたいな感じで見ていましたが、これがトーチャン流のラインなのです💛
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雪面が少し荒れていたので無理にボトムまで行かず、1700mのポイントで止まってスキーヤーズレフトにトラバースし、予定通り氷の薬師方面へ行ってみることにしてシールをセットします
見上げると、山頂からの正規のラインはシュプールがいっぱい
今回は左のスカイラインに沿って滑っちゃいました
ハイクの準備をしていると先程山頂で写真を撮ってくれたスキー&ボードのカップルが同じ所から現れましたが、かなり楽しめたんじゃないかな
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足がピクピクしながらもゆっくりと斜上していきます
正面の陽が当たっている部分が正規ルートなんだけど、さらにその奥に美味しいテレマーク向きのメロウなバーンが隠れているんです
ルートからは目視出来ないため、ここを知っている人だけの貸し切りバーン!
氷の薬師付近
沢の中、がら空き。。
みんな律義に竹竿通りに滑っているみたいでした
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で、これを渡ってさらに奥へとトラバース気味に斜上していくと…
ここが目的地。
右奥の斜面にシュプールが付いていることもあります
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そして眼下を見ると…
貸し切りぃ~
まだまだ雪は走ります
大回りしたりウェーデルンしたりして遊びながら下っていきます
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そして七ツ釜ゲレンデ
写真右側のブッシュに暗く写り込んでいるのが【七ツ釜滝避難小屋】です
急斜面で毎年クラックがスキーヤーズ・レフトから伸びてくるので、楽しみながらも慎重に下ります
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結果的には2段目のクラックもまだできておらず、楽しく滑っちゃいました♪
この斜面のボトムから、やや雪が湿り気を帯びてブレーキがかかり始めます
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尚も進むと、ここは知人ガイドが勝手に命名した【ジョニーゲレンデ】
ジョニー・デップとか全く関係なくて、その昔《ジョニー大倉》に似たスキーヤーがポール立ててひたすら回転競技の練習をしていたんだとか。。
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滑り切ったところから一旦夏道を歩いたら、ショウジョウバカマがいっぱい咲いていました
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ここまでくるとゴールも間近。
ここが最終ゲレンデで、正面に見える祓川ヒュッテの向こうに駐車場があります
コケると駐車場から丸見えなので、カッコよく滑りましょうw
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最後まで極端なストップスノーに出会わずに降りてこられました
振り返ると、七高山のピークがあんなに遠い…
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山の神様、一日ありがとうございました!
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荷物を車に積み込んで山を下り始めると、昨夜は真っ暗で見えなかった新緑のブナたちが出迎えてくれます
なんだか風景も時間の流れもすべてが美しすぎて、なかなか前に進めませんでした
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鳥海山、次回の出没予定は土曜・次週水曜辺りとなっております
登りは置いて行かれる自信がありますので、滑降時に見かけたらお声がけください!
楽しいラインで、是非ご一緒にセッションしましょう!!