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バックカントリー用ホイッスルに関する主観的考察

皆さんこんにちは 盛岡店のトーチャンです

新製品のネタを温めていると必ず他店舗に出し抜かれちゃうか、情報オープン前だったりなんですよねぇ。。

そうそう、近日中にあの大人気のアウトドアスパイスの新製品が発売されるという噂が…

来週のブログにはアップされると思いますが、気になる方はグリーンハウスのインスタをフォローしておいてくださいネ

トーチャンの直感では、火曜日の次の日あたりにイイコトが起きるような気がしますw

オトナの事情により、これ以上は書けませんww

さて、今回は《ホイッスル》について書いてみようと思います

実はワタクシ、地元自治体より推薦をいただきコソコソと勉強を重ねまして、このたび《防災士》の資格を取得いたしました

先の震災の時にも災害ボランティアとして《被災地にクライマーを送る会》のメンバーとして青森から宮古に通ったり、2016年の台風10号の水害の際にも休みの日はほとんど被災地におりましたが、現場での経験を積むばかりでは分らない部分をきちんと自分で理解し身につけたいと思い、今回の資格取得となりました

今後は、アウトドア用品やキャンプ・登山のスキルといった、グリーンハウスに訪れる皆さんが持っているもの・身につけているものを活かした防災や減災についても提案できるようにしていきたいと考えております

さて。

前置きが長くなりましたが、《ホイッスル》は災害時に最小限の努力で自分の居場所を周りに知らせることができるとても重要なアイテムであるため、今回は過去の個人ブログを少しアレンジして書いてみます

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登山やバックカントリースキーに出掛けるとき、皆さんはどんな笛を持っていきますか?

《ホイッスル》と言っても形状や大きさも様々あり、実際に吹いてみるとパッケージに書かれているほど音が大きく出ないものも多々あります

1000円近く出して『んだぉ~、コレしか音でないの?!』なんていう軟弱な音色のものも…

強く吹くと《音量の限界点》にすぐ達しちゃうもの(以前NATOの正式採用だったやつ)とか、逆に強く吹かないとそもそも音が出づらいものなど…

今回は、参考としてボク自身が使っているホイッスルを3点ほどご紹介したいと思います

左と真ん中は、八甲田でスキーガイドをやっていた頃に愛用していたもの (いまも現役で使ってます)

そして、右の黄色いのは一昨年の冬に購入したものです

まずは最新のものから。

FOX40 SONIK BLAST CMG

値段は1500円前後だったかな?

ちなみに、現在はトーチャンが在籍する盛岡店には色違いのものを置いてあります

この”FOX40″ というカナダのブランドはホイッスルの専門メーカーのようで、とにかく音がデカイのがセールスポイントです

どのくらいかって言うと、このモデルで120dBです

で、120dBがどれくらいかって言うと…

ジェットエンジンの近くの音量が120dBだそうですw

その左には『聴覚機能に異常をきたす』って書かれてますww

実際のところ、思いっきり吹くとその後しばらく耳が『びぃぃぃぃぃぃぃ~んっっっ』って感じで痺れ続けますので、ムダに吹くのは止めましょうwww

で、数あるFOX40のホイッスルの中で”SONIK”のいいところは大音量だけではなく《弱く吹いても音が出る》ところにあります(ココ重要。)

ネットで調べてみると、同じFOX40の定番モデルでは『吹く力が弱いと音が出づらい』というレビューを散見しますが、このモデルに限ってはそういった書き込みが全く無く、『他のものと違って弱く吹いても音が出る』という書き込みが多くありました

実際に自分で弱めに吹いてみても、普通に音が出ます

コチラの写真は定番モデルですが、あるレベル以上の強さじゃないと音が出ませぬ。。

一般的な男性の肺活量であれば問題ありませんが、子供に持たせるとか肺活量に自信がない方の場合は、FOX40の中から選ぶのであればSONIKの方がオススメです

さて、こちらはSONIKのパッケージの裏面

《BUILT TO BLAST !》って書かれてますww

BLASTとは、ラッパなどの『プァッ!』という大きな音という意味の他に『爆発』『爆風』『発破』なんて意味も…

ところで、下の方にシグナルについて書かれていました

それによると…

『ピーッ』=『どこやねん?』

『ピーッ ピーッ』=『こっち来て』

『ピーッ ピーッ ピーッ』=『たーすーけーてー』

…だ、そうです

文末には『どのピーッも最低3秒は吹けよ』みたいなことが書かれてます

山を滑っていてガスっているときに後続をリードする際『ピピッ ピピッ』と吹いてたんだけど、本来はもっと長く吹かなきゃいけないのかな?

…でも、あの音でそんな長めに吹いたら頭がクラクラしそうだなぁ。。( ̄▽ ̄;)

パッケージの下には…

しっかりと『120デシベル以上出るぜ』とアピール

開封してみるとこんな感じです

ホイッスル本体とストラップとの接続は金属製のクリップで、ストラップの中間部分 (ちょうど首の後ろにくる辺り) には安全のための分割装置がついてます

自分の場合はジャケットに取り付けたり無線機なんかと一緒にチェストハーネスに取り付けたりするので、多分このパーツたちは使わなくなると思います

カラーは何種類かあるようですが、グリーンハウスで扱っているのは先出の写真の《オレンジ×ブラック》のものになります

次は大きさ

長さは約5cm、縦横は学校の体育の先生が使ってた笛とほとんど同じイメージです

横から見ると…

上下対称のデザインで、それぞれの面から音が出ます

ちなみにコルクやプラスチックの玉は入っていません

吹いた音質は《デュアルトーン》ってほどじゃないけど、この手のデザインの常として恐らく音程が若干ずらしてあるんじゃないかな?

実際の音も『ピーッ』じゃなくて『ビーッ』って感じだし。

ちなみに、咥えるところが…

このモデルは透明なので見辛いんですが、歯が当たる部分にゴムが巻かれており、笛を咥えたときにムニッとして滑りづらくなっています

商品名の《CMG》はこの部分のことを指しているみたい 

こちらは吹き込み口の様子

縦に壁がありますが、噛み潰さないための強化壁のようです

実際には、この壁の少し奥で空気は合流し、その次のリードみたいな部分で空気が上下それぞれの部屋に別れるように作られています

本体の樹脂をやたらと厚くすることなくここまで作り込まれているのも、FOX40の各モデルがライフセーバーや沿岸警備隊等だけではなくスポーツの審判なんかに使われていることと関係があるように思います

《ごっつくて音が大きい・丈夫》っていうホイッスルは見かけますが、こんなに軽くてコンパクトで爆音で、なおかつレジャー以外のあらゆる分野に使われてるものって、アウトドアブランドの物ばかり気にしていると見過ごしてしまいそうですね

さて、お次はS&J Productsのクマよけホイッスルです

こちらは高校・大学から社会人になって池袋にあった秀山荘に入社してからも、その後八甲田でスキーガイドになってからも、様々なホイッスルを買って試した結果いちばん気に入っているものです (どんだけ笛を買ったやら。。)

もちろんグリーンハウスでも在庫してありますよ♪

形状は何の変哲もない、よくありがちなコルク玉が入ったタイプ

大きさ的には、体育の時間に先生が使ってたものよりコンパクト

あ、ストラップは3mmの細引きを三つ編みにして自作してます

これはアメリカで《クマ避け》に使われているとの売り文句の商品で、取り扱い商社によって価格設定が違うようですが実勢売価は800円程度だったような…

写真のものは古いのでアメリカ製ですが、現在は台湾製になっているようです(刻印なし)

製造元の《S&J Products》はネットで検索したけど、小さいメーカーなのかヒットしません。。

大きさはこんな感じです

見た感じかなりコンパクトなのですが、鋭くて大きめの高い音が出ます

特に、吹いた瞬間の音の鋭さはこのモデルのいちばんの特徴かなと思います

《息を吹き込みすぎると音が出なくなっちゃう》というようなこともなく、吹き込む息の量に応じて音の大きさも変化します

モノが小さめなので、肺活量に自信がない女性や子供でもしっかり大きな音が出せるのも特徴ですね

最近はプラスチックの玉が入っているものもあるようですが、10年以上前に買ったものは全てがコルク玉でした

まぁ、コルク玉にしてもプラスチック玉にしても、ホイッスルそのものを露出して持ち歩くと水蒸気が凍結するとか雪が入るなどしてしまい、いざというときに音が出ないことが発生します

ボクの場合は、どのホイッスルもジャケットの胸ポケットにストラップを取り付けて携帯しています (忘れないためにすべてのジャケットに取り付けてありますww)

『玉がないホイッスルの方が凍らなくていいじゃん』という意見もあるかとは思いますが、八甲田で年間120日×10年滑っていた最中に困っちゃったシーンはそれほどありませんでしたので、収納場所を工夫すれば玉入りホイッスルでも心配はありませんよ♪

Scotty Lifesaver Safety Whistle

さて、最後は15年ほど前に青森店で購入した横並びデュアルトーンのコイツ

Scottyという、テレマーカーの心をくすぐるネーミングのブランドが作る、ライフセーバー用のホイッスルです

先ほどのコンパクトなオレンジのモデルと比べると、幅は2倍あるかも…

ロゴマークの上に張り出している部分は『強く息を吹き込んだときに唇から息が逃げないためのもの』だそうですが、アメリカ人より唇が小さいのか、それほど恩恵はありませんでしたw

それよりも、咥えたときに歯でホイッスルをしっかり保持できるように吹き込み口に付けられた出っ張りが大きめなので、この部分の方がポイント高めです!

ルートから外れて滑走していっちゃうゲストを止めるときは口にくわえたまま滑るので、吹いた瞬間にホイッスルが口から抜けてしまうようでは困るのです

ちなみに本体側面は、指で保持するときの滑り止めのための細かいワッフル模様がついています

音質はというと、若干音程が低めで『ビーーーッッッ!!』という感じ

プラスチック球が回転することで、かなりビブラートが入ります

カナダ沿岸警備隊仕様はプラスチック玉が入っていないとのことですが、日本に輸入されているかどうかは不明。。

そしてコレ、すごく《抜け》がいい構造が左右2連になっているため、けっこう肺活量が必要です!

ゼーゼーしてるときに吹こうとすると、正直なところ少し疲れます

ABS樹脂を使っているので強度が高く、プロユースでガンガン使う人に向いていると思います

改めて3つのモデルを並べてみると、Scottyのものはズングリしているだけで《大きすぎる》ってほどでもないことが分かると思います

《音の大きさ》《本体の大きさ》《吹きやすさ》《ホールド感》《積極的に使うのか緊急用なのか》《値段は?》《自分が使うのか小さな子供に持たせるのか》などなど…

ホイッスルを選ぶときに、何を重視するかで選ぶべきものも変わってくると思います

お子様向けのコンパクトなものはモンベルからも発売されています

上記の3種ほどの音量ではないにしても、ペッタンコで嵩張らないのがいいですね

ネームカードを入れられるようになっているのもうれしい機能です

いろいろご紹介してきましたが、スキーガイドとしての経験を踏まえてトーチャンの手持ちの中でいちばんバランスが取れていると思うのは、オレンジのS&J Productsの物でしょうか

FOX40のソニックは、もう少し予算があって、コンパクトだけどめっちゃ大きな音のものを探している人にオススメです

ここに紹介した以外にも、多分優れたホイッスルはいろいろあるんじゃないかな、と思います

『こんなの使ってるけどオススメだよ~』みたいなものがあったら、是非スタッフに教えてくださいネ♪

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