
20230218 八幡平BCツアーに行ってきました!
皆さんコンニチワ
盛岡店のトーチャンです
先日2/18に、グリーンハウス主催の八幡平バックカントリースキーツアーを行いました
ツリーラン主体の昨年のツアーとはと雰囲気を変えて、今年はオープンバーン主体の《THE・八幡平》を満喫できる御在所ベースのツアーです
当日の天候は晴れ! ヽ(^o^)丿
大沼のスノーシェッド付近からは、今日滑る予定のエリアが良く見えています
今回ガイドをお願いしたのは、前回に引き続き地元八幡平在住の平山順子(ひらやまよりこ)さん
積雪観察や雪崩事故防止の活動などもされており、心強いことこの上ありません
今日の予定や注意事項などを伝えて頂き、スキーにシール(クライミングスキン)を貼ったらビーコンチェックを行って出発です
アスピーテラインの冬季閉鎖ゲートの横をすり抜け、いよいよ八幡平BCエリアへ!
予報だと午後から天候が崩れてくるとのことでしたが、高層雲が見られる程度で急変の予兆は無し
早めに出発したのか、既に稜線直下にいるパーティも!
GHのチームは9:30集合なのでゆっくりスタートです
途中、休憩を取りながら水分補給や衣類の調整を行います
汗は冷えにつながり、体力も奪われてしまいます
こまめな体温の調整ができるように、山では薄い衣類を重ね着するのが基本。
さぁ、ちょっと薄着になったら再びハイク!
早朝に出てきたのに元気いっぱいのゲスト
トーチャンは八甲田3連チャンの翌日で、やや疲れ気味ですww
稜線からナチュラルキッカーを狙っているチーム
何度か登り返していたので、撮影でしょうか
登っている途中でクマ棚がありました
結構な太さの枝を折って器用にベッドを作ってあります
景色を楽しみながらどんどん標高を稼いでいきます
この綺麗なシュプールは、ガイドのヨリコさんの旦那さんのもの
朝イチで登ったみたいで先ほど駐車場に降りてきたところで話をしましたが、相変わらずの体力です!
狙っている斜面に向けて稜線上を進んでくる人影に気づいたガイドのヨリコさんのアイデアで『まずココ滑っちゃおー!』という事に。
各自シールOFFで滑走時準備ですっ!
ちょっと雪庇チックなところに八戸店のT君が立ち、これより右を通過するように指示
さぁ、いきまーすっっっ!
思ったより雪は軽いみたい!
岩手山をバックに
今年の試乗会ポスターにご登場いただいたSさん
イイ感じでスプレー上がっていますね!
皆さん、かなりお上手でした
後ろに残っていると、だんだん緊張してきますww
この広さが八幡平の良いところ!
続きは余計なコメントなしでお楽しみください!
ヨリコさんの『やられる前に滑っちゃおー作戦』、大成功でした!!
さて、もう一度シールを装着して今度こそ稜線を目指します
奥の斜面にも別のパーティが描いたシュプールが。
こんなに天候がいいと、みんなのシュプールを眺めているだけでも幸せな気分になってきます
そして、今回のベストスマイル賞はコチラ!
↓
Iさんご夫妻、奥さんの笑顔がとても素敵です!!
そうこうしているうちに稜線にたどり着きました
ここは通称《樅山(もみやま)》と呼ばれていますが、1/25000地形図上にはその名前はありません
樹氷になるアオモリトドマツをモミと呼んだのか、それとも松尾鉱山が出来る前にモミの木があったのか…
はやる気持ちを抑えて、記念撮影っ!
で、滑る斜面はと言いますと…
ひっろぉぉぉーいっっっ!
八甲田の箒場岱へ向かう赤倉の大斜面を思い出します
大体の滑っていく方向と注意事項などを伝えて、いよいよ滑走開始!
それでは、コメント省略でお楽しみくださいw
雪が良すぎて笑っちゃってますww
『いやぁー、えがったなぁ』の面々
そしてラストからトーチャンも合流です
これで給料いただけるんだから、グリーンハウスって素晴らしい会社ですねw
ここからもう少し降りると斜面の傾斜が一旦フラットになります
ゴーゴー♪
ちょいと白飛びしちゃいましたが、稜線から滑ってきたメンバー全員のシュプールが見えました
この瞬間が大好きです
さて、予定では《鉱山ボウル》も考えていてくれたガイドのヨリコさんから『この感じだとサンクラストで雪は悪いと思うよ』というオコトバが。
そこで、積雪断面の観察の仕方や弱層を探すためのECT(Extended Column Test)などを実演してもらい、参加者の方の雪崩に対する安全意識を高めてもらうためのプチ講習を行っていただくことになりました
最初はスタッフ3名で雪を掘って断面の観察から。
表面からずっと掘り下げていくと黄砂を含んだ層がはっきりと現れたり、1月に雨が降ったときの層があったり…
雪は降った後も形態を変えることや、アイスバーンの上に降雪があった場合にアイスバーンそのものが『滑り面』になるのではなく、その上に霜の層が出来て《弱層》になることなどを教えて頂きました
次はECTの実演
断面を出した両側をスコップで掘りまして…
角にゾンデ(プローブ)を立てたら専用のケーブルを使って真ん中の雪の向こう側を切断します
そして動画のようにスコップを当てたらその上を叩き、弱層がどこかで壊れないかを周りのメンバーが観察
このテストをすることによって、弱層がどの深さにあるか・安定性はどんな具合なのかを知ることが出来ます
そして、平山ガイドが言う最も大切なことは『いつ山で雨が降ったのかを覚えておくこと』
先程も書きましたが、雨の後に気温が降下して降雪があると、雨で温まった雪(や、それが冷えたのが原因のアイスバーン)からの水蒸気が上昇して新規降雪層で急激に冷やされて霜となり、これこそが表層雪崩を引き起こす弱層になるのです
シーズンに一度は、こういう講習に参加して自分自身の意識が鈍らないようにするのはとても大切ですね
さぁ、もう一度スキーを履いてゴールを目指します!
雪面には風紋があり、もしかすると油断ならない雪質かと思いきや、最後まで意外と楽しむことが出来ました♪
温泉の地熱を使ったプラント施設の横を通り、御在所の駐車場へ!
怪我もなく笑顔で全員無事に下山です ヽ(^o^)丿
今回ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
遠くから朝早く出発して参加していただいた方が多く、天候が悪くなったらどうしようかと心配していましたが、結果的に天気予報が良い方向にずれてくれて最後まで楽しめたのは、皆さんの普段の行いのおかげです!!
次回のグリーンハウスのスキーイベントは、3/11(金)より14(月)まで4日間のBCスキー試乗会となります
前半2日間を岩手・網張温泉スキー場にて、後半2日間を青森・八甲田国際スキー場にて開催します
最新モデルに試乗すると、自分の好みのスキーに出会えるかもしれません♪
購入するしない関係なく、いろんなスキーに乗ってみるのはとてもいい体験になりますよ!
さらに、4月には八甲田でのBCツアーも目下タクラミちう!! こちらは詳細がまだ決まっていないのですが、今回の八幡平を大きくしたような八甲田の山越え大斜面ルートを計画しています
計画が決定次第、店頭やSNS等で告知をしますので、宜しくお願い致します
最後に、昨年から引き続きお世話になったガイドのヨリコさん、今回もとても楽しく為になる時間を提供していただき、心より感謝申し上げます
《滑る》だけではなく、一人一人が安全への意識や技術を高めたうえで雪を楽しむという事の大切さについて、ものすごく考えるきっかけになったとゲストの方からもすぐに反響がありました
また来シーズンのイベントの際にも、是非よろしくお願い致します!