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【イベントレポート】 2023.4.23 春?!の八甲田BCスキー&スノーボードツアーに行ってきました!

皆さんコンニチワ

 

盛岡店のテレマークスキーヤーのトーチャンです

 

本日は、去る4/23に行われた《八甲田 春のバックカントリースキーツアー》の様子をお伝えしますっ

 

事前の予定ではポカポカ陽気で日焼け対策もして…というつもりだったのですが、これが季節外れの寒気流入で想定外の寒さに。。

 

前夜、勤務を終えてから一般道で盛岡からトコトコと走っていき、十和田湖を通って奥入瀬渓流を抜け、蔦温泉を通過するあたりで…雪が舞っていましたw

 

4月下旬だというのに、八甲田ではこんなこともあるんです

 

そして…

傘松峠の雪の壁が低い。。

 

GWは大丈夫かな? そんな心配をしながら酸ヶ湯の環境省大駐車場で車中泊です

 

ちなみにここのトイレ、暖房完備で24H利用可能です

 

さて。

 

一夜明けまして、850hPa(1500m相当)の風速予報が好転し、どうやらロープウェイが動きそうな気配!

 

ということで酸ヶ湯集合で傘松峠からフルハイクのB案ではなく、当初の予定通りにロープウェイ山麓駅に集合して山頂駅へGo!!

 

窓の向こうには岩木山の姿

 

山頂駅の風速は22m/s

…あと3m/sで運休でした ラッキー!

 

全員集合したところで今回の山案内をお願いする《SATOYA》の其田サトシガイドとご挨拶

SATOYA https://sato8.com/

トーチャンが酸ヶ湯ガイド時代に同僚だったサトシ君は、この冬から独立して民泊&4季のアクティビティを提供するガイド業を始めました! みなさんヨロシクです!!

 

本日の行程や現在の山の状況・行動中の注意点などをレクチャーしてもらったのち、山頂駅裏手にある田茂萢岳のピークへ

ちょっと雪は固めですが、ここのところストップスノーに苦しめられていたようなので、板が走る方がありがたいです

 

天候もまずまず、正面には北八甲田の主峰群が並んでいます

 

そして背後には陸奥湾と青森市の街並み

 

ちょうど青森の港にクルーズ船が入港していました

でっかいなぁ…

 

さて。

 

目の前にある田茂萢湿原に滑り込んだら、正面前方のニセ田茂のテッペンへ!

雪が締まっているのでツボ足で歩いていきます

 

ついでに記念写真をパチリ!

 

ここからは、やや急な斜面をちょっぴり滑ります

まず先頭をガイドのサトシ君が滑り、無線で雪の状態を伝えてくれます

 

この日はバーンが固く一気にスピードが出てしまう状態の為、各自の力量の7~8割の滑りにしてもらうように伝えてスタート!

 

ここからはゲストの皆さんの滑りをどうぞ!!

 

まずはBC2年目のHさんから

昨年と比べてすごく安定していますね!

 

続いてMパパさん

あ、ストックは曲がっちゃったのではなく【曲げ加工】を施したポールフリークのものです

https://kumonostore.thebase.in/items/56110726 くもの商店 POLEFREAK

相変わらずの力強い滑りです

 

次はWさん 元々レーサー上りなのですが、この斜面はめっちゃ抑えていましたネ

奥のピラミダルな山は南八甲田の主峰・櫛ヶ峰

 

続いてSさん

また試乗会のポスターに起用されるかも?

 

次は関東からのKさん

スピード早くて、この斜面は1枚しか撮れませんでした。。

 

次は唯一ボードで信州からご参加のTさん

 

最後に八戸店のトモ君

 

斜面はここ2日の冷え込みでガリガリに固くなっていましたが、陽射しが戻ればザラメになるかなと期待しながら進んでいきます

 

こんな細いところを降りまして…

 

止まったところでシールを貼ったりアイゼンを装着したり、それぞれハイクの準備です

《シール》とは植毛された生地の裏に粘着剤(グルー)が塗ってある滑り止めの道具で、スキーの滑走面に貼り付けると斜面を登っていけるのです

 

ボーダーさんはスノーシューを履くことが多いのですが、ここまで雪が固いと潜ることもないのでアイゼンの方が軽くて楽チンとのこと

ボード用のブーツで履けるアイゼン《グリベルG10ワイド》、盛岡店に在庫有りますよ! 朝イチの鳥海なんかでは活躍すること間違いなし!!

 

『あそこ滑ってきちゃた♪』の図

 

ニセ田茂斜面全景 ピークから写真のやや右下方向へ滑りました

まだクラックは無いみたいですが、今後の気温の推移によっては要注意です

 

さて、シェルの中を1枚脱いでハイク開始っ

正面にある北八甲田の主峰・大岳1584mの左の鞍部にある避難小屋を目指します

 

滑りの事も考えてゆっくりペースなのが、八甲田のガイドツアーの特徴

山のこと、普段のこと、いろいろおしゃべりしながら歩いていきます

 

ヒュッテ手前の休憩地点にて 今回のガイドSATOYAのサトシ君

お互い初めて会ったころは20歳だったけど、もうすっかりベテランのガイドです

 

ヒュッテ手前の沢は雪が消えてジャングルになりかけており、クライマーズ・ライトの斜面を進みます

スリップしたら落ちちゃうかもw

 

で、いつも通る沢はといいますと…

ダメだこりゃw

まぁ4月下旬なので、こんなこともあります

 

そんなこんなで大岳ヒュッテこと大岳鞍部避難小屋に到着っ!

ちょうど数パーティが出発していくところだったので、ラッキーなことに小屋は貸し切りでした

 

で。

 

ここでランチタイムにしたところ、すかさず八戸店のトモ君が何やら調理を始めまして…

DSC_1486

10日ほど二人でメニューの相談をしながらいたのですが、我が家の料理好き中3男子がチュロスを作ってくれた話をしたら『揚げるのもアリっすね!』ということになり、ジプロックに入れた生地を絞り出して熱したオリーブオイルで揚げる作戦を決行してくれました!

 

DSC_1487

…チュロスにしちゃ太い??

 

なんと、【揚げパン】完成っヽ(^o^)/

しっかりメイプルシロップまで持参してあり、しばらく染み込ませてから食べるとめっちゃ美味でした!!

トモ君さんくす💛

 

…大岳ヒュッテ始まって以来かも、ここで揚げパンが作られたのって。

 

オナカを満たしたところで大岳の東斜面へ

通常はヒュッテからそのまま《万年岩》まで登るのですが、この日はスリップしやすいという判断で一旦東の雪庇を北から回り込んで万年岩まで斜上する作戦です

 

ヤマセ(東風)が少なかった影響か、まだ大きな雪庇が残っています

正面が大岳で、直下の岩が露出している辺りまでハイクしていきます

 

スキーやボードを流さぬよう、スタッフが下方に陣取って滑走準備をしてもらいます

 雪が固い時は両足を一気に脱がず、片足ずつシールを外してから流さないようにスキーを履いてしまうのも有効!

ザックもズルズルと滑っていきそうになるので油断できません

 

そんなこんなで滑走準備を終えたら、この斜面を滑っちゃいます!

まずはガイドが滑り雪の状態を無線連絡してくれますが、ストップスノーではないもののスピードが出やすく要注意とのこと

大斜面は目標物が近くにないため、気が付くとスピードオーバーになりやすいのです

 

さて、続いてはWさん

 

Sさんも行きます!

 

Hさん

ちょー細かいスプーンカットのような雪面はエッジがなかなか掛かりません

 

 

Mパパさん

 

 

 

Kさん

 

 

Tさん

 

 

 

トモ君

 

斜面の雪はやはり気温が低いため固く、特に白い部分はテレマークだと遠心力に負けて横滑りしちゃいそうなほど…

でも、やっぱりこの風景の中で風を切る爽快感はたまりませんね!

 

大岳の斜面を滑った後はスキーヤーズ・ライトに回り込んで小岳との鞍部で再びハイク準備です

寒いことの副産物として、ワックス塗らなくてもスキーが走ることに加え《シールが全く濡れない》ことにビックリでした

…わざわざ防水剤買って手入れしてきたのにw

 

さて、ここで秘密兵器の登場です

スキーアイゼンは重く嵩張るため、輸入品の金属でできた小型の滑り止めが最近話題になっています

一方コチラは、トーチャンが個人的に乗鞍のスプリングバンクさんから購入した【シールクトー】という製品

ひっくり返すと下の写真のように下ろし金のような形状をしています

左右の幅の調整も出来て便利なこの製品、自分で使う前にヒュッテの手前で苦戦していたHさんに試してもらうことに。

 

『どーなるかねー』『なんか便利そう』『これ欲しい』などなど。。(ってゆーか、シール短くないっすか?)

個人製作のために保証などが無いため、グリーンハウス店舗での取り扱いはちょっと無理かな… ご興味のある方は下記リンク先の記事から直接問い合わせしてみてくださいネ

https://www.facebook.com/springbanknorikura/ ←SpringBankさんのFacebook

 

出発前に全員でパチリ!

 

続いて2カメでもパチリ!

 

ここから小岳までの間は中くらいの高さのトドマツの森を登ります

気温が低く、シェルを着ていても汗だくにはなりません

 

で、コチラが《シールクトー》八甲田デビューの図。

当然ながら前へのグライドの抵抗があるため、アップダウンが続くような場所ではなく『ここからテッペンまで登りだけだよ』という場所の方がストレスなく使えそうという感想でした

次は鳥海でトーチャン自身が使ってみます

 

盛岡から参加のWさん

このシーズンから春スキーデビューで、真冬のパウダーとは違った魅力に気が付いてしまいました

次はフィルムクラスト狙いですかね♪

 

振り返ると少々ヤバそうな雲が西からやってきました

DSC_1501

これはちょいと急がねば。。

 

山頂近くなって傾斜が緩くなり始めると若いトドマツ達が密生しています

この辺りをうまく切り抜けるのは野生の勘とセンスが必要。

適当に突っ込むとマジでジャングルですw

 

さぁ、もう一登り!

 

 

で、後ろを見ると…

赤倉ヤバし。

なんか、一気に雲底低くなってない?

 

ってことで小岳の山頂は…

ガスの中で記念写真でした

 

が、少し待つと南八甲田が見えてきまして…

真ん中は南の赤倉岳かな?

 

とりあえず、【ホワイトアウトの大斜面】という状況は回避っ!! ヽ(^o^)/

ガイドのサトシ君がクラックの状況などチェックするために先頭で大きくターンしながら滑っていきます

ここ小岳の大斜面は、赤倉岳(箒場岱ルート)・高田大岳(谷地温泉へ降りるルート)と共に【八甲田3大斜面】と呼ばれています

 

左右の幅が広いのが特徴で、酸ヶ湯で10年ガイドやっていたトーチャンは八甲田のすべての斜面の中でここが一番好きです♪

…かなり下まで行ったなぁ

 

みんなを安全に楽しませるために、どこでパーティを止めるか考えるのもガイドのお仕事です

今回はクラックが無かったのでロングで滑れると判断した模様。

 

ってことで、Sさんからスタート!

部分的に固い雪が待ち構えていましたが、どんどんターンを決めていきます

今期お買い上げのBLASTRACKのエリキサーL、最高だそうです!

 

Mパパさん

 

素晴らしいアンギュレーション!

かっちょいぃぃー

 

サッと中間に入ってくれたスタッフのトモ君

上が黒いのは雲です

雷鳴ったりしなくて良かったねー

 

Hさん

 

 

固い時はコンパクトな姿勢、いいっすね!

 

続いてWさん

はやーいっ ( ̄▽ ̄;) 流し撮りするのが精いっぱい。

アルペンレーサー上がりだけあって、テレマークとスピードが丸っきり違いますww

 

Kさん

お付き合いが長いのですが、どんなところでもスイスイと滑って行っちゃうベテランです

 

 

Tさん

初八甲田でこの大斜面に来ちゃったラッキーボーイ!

 

ヒャッホー!

 

いったんパーティをまとめてから、だんだん緩くなる斜面を流していきます

この辺りからは足元の雪がザラメに変わってきて滑りやすくなりました

木に当たらないようにだけ注意しながら、思い思いのシュプールを刻んでいきます

 

平坦になったところで振り返ってみると…

やっぱ、大斜面って呼ばれるだけあるよね♪

 

で、気になったいつも山頂付近に入るクラック

こうして見ると大したことないようだけど…

最大までズームアップすると下の写真のような感じ

ストンと落ちたら這い上がるのが大変なくらいの深さがあります

写真右の尾根から大斜面に回り込むときも、尾根上に細かいクラックが連発している(毎年恒例)ので、これから行く方はそこも気を付けてください

 

大満足の表情のWさん 『スキー汚れるのヤダw』って言っていた昨シーズンが嘘のようです♪

 

記念にみんなでパチリ!

 

さて、ここからはフラットに近い緩斜面をゴール目指して流していきます

時々スケーティングしたりする場所ですが、雪が固くて助かりました

 

左手には高田大岳が。

左下へ流れるシュート、いつか滑ってみたいなぁ…

 

さて、いよいよゴールですが、ここは小沢と本流の合流点でもあるのでみんなのところに登るまで気が抜けません

 

そして道路へ♪

左奥の猿倉温泉の入り口のバリケードに送迎者が待っていてくれました

 

途中、酸ヶ湯でWさん・Kさんと別れ、最後はロープウェイへ

最後に本日の山案内をしてくれたSATOYAの其田ガイドからご挨拶を頂き、名残惜しいけどこれで解散です♪

 

春の陽気のツアーにはならなかったけど、最後まで板が走る雪質でとっても楽しめた1日でした

 

グリーンハウスのスノースポーツのツアーは次の冬までお休みですが、『ここ行ってみたい』『こんなことしてみたい』というアイデアがあったら是非メッセージをお寄せください!

 

そして、開業1年目のSATOYAではグリーンシーズンのアクティビティも計画中とのことなので、興味のある方は是非問い合わせてみて下さいネ!

…グリーンハウスとSATOYAとの夏場のコラボ企画、考えてみてもいいかもなんて企んでおります

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