
AT・テレマークスキーNEWモデル試乗会イベントレポート
皆さんこんにちは 盛岡店の保坂です
3月の週末26日(金)より29日(月)までの4日間、グリーンハウスではバックカントリースキーの試乗会を行いました
メーカー各社様のご協力で、試乗用スキーもたくさん集まりました!
軽量なツアー向けモデルから滑走重視のファットスキーまで、さまざまなタイプが集まりました
こうやって改めて眺めると圧巻ですね。
ATブーツはテック規格のモデルの試し履き用を、テレマークブーツはNTN規格のものをご準備いたしました。
滑走性能重視だったりツアー向けの軽く柔らかめの物だったりタイプがいろいろありますので、この辺りは滑り手の指向性で使い分けになってきますね
そして、注目のアンダーグラウンド系?《PoleFreak》のポール!40・50代には懐かしい、某スミスのZベンドを彷彿とさせるモデルもありました。
アルミのモデルが中心ですが、スイングウェイトも軽く好印象。若い世代には新鮮らしく、リバイバルヒットの予感?!
ゴーグルは山本光学の《SWANS》のプロトタイプとSmithOpticsの2ブランドを展示
以前スポンサードしていただいていた山本光学からは、開発担当のスタッフさんに直接ご来場いただき接客で盛り上げて頂きました。
SWANSの高コントラストの調光レンズはメチャクチャ見やすくてフィット感も抜群っ!!
詳しくは書けませんが、ポリカーボネートのレンズを使ったアレの新作の開発も鋭意進行中とのことです。
SmithやOakleyの性能がいいのは100も承知ですが、こうやって頑張っている国産メーカーも応援したいですね。
今回のブログは網張会場のレポートです。
初日の金曜日は、二つの高気圧に挟まれて日本海から小さな低気圧が接近してくるという予想天気図…
案の定、完全な晴天ではありませんでしたが、前夜の気温が高かったお陰でゲレンデは朝イチから春らしいザラメ雪でした
2日目は夜間に晴天だったために放射冷却となり、駐車場がスケートリンクになってしまって燃料を運んできたタンクローリーが横滑りしちゃって建物にぶつかりそうになったりと、朝から大騒ぎでスタートwww
↑ パトロール隊員さんがピステンからワイヤー伸ばしてレスキュー!
さて、できれば膝上のパウダーで試乗したいのですが、3月も終わろうかというこの時期には高望みというもの (^^;
…厳冬期だとスタッフも凍えちゃったりします。
。
両日とも、テントの設営や試乗スキーの運び込みが終わってから自分でもザラメのゲレンデを何本か滑ってみました。
事前のイメージと違ってパワー不足のものがあったり、逆に深雪の専用モデルと思っていたものが意外過ぎるほど楽しかったり…
そう、15年くらい前に八甲田でのガイド期間が終わった後にプライベートで行った立山で感じたんですが、ワックスさえビシッと当たれば、深ザラメではファットスキーでも楽しいんです! いまではセンター100mmちょいのスキーでシーズン終わりまで遊んでいます(細いの買うオカネが無いっていうのもありますがww)
そして、テレマーク一筋27年目のワタクシにとって、ビンディングシステムが 《NTNか75mmか》 という部分が最近の悩み、というか命題でしたが、自分がメインで使っているG3の75mm規格のENZO(廃版)のパワフルさはNTNに負けていないことが判ったり、今後も継続生産される22DesignsのAxlがテンションやピボットの調整次第で大化けして非常にパワフルな性能に代わることを発見できたのは大きな収穫でした。
75mm規格のトップモデルのブーツが少なくなってしまっているのが現状ですが、もう少し75mmにこだわってみようかな…
でも、業界的にはNTNにシフトしていくのは確実なので、これから始める方には22DesignsのOutlaw-Xのような自然なフィーリングのバネのNTNビンディングをオススメします。
悩むのは、クロカンっぽいこともしたいというユーザー層ですね。
ビンディングメーカーとブーツメーカーの思惑やオトナの事情が噛み合っていないような…
この話は長くなっちゃうので、続きを聞きたいという方は盛岡店に遊びに来てください♪
で。
そうこうしているうちにお客様が集まり始め、アルペン系もテレマークもいろいろ乗っていただきました。
アルパインツーリング(AT)の試乗スキーはツアー用のテック規格のビンディングのものと指一本でスライドできるデモビンディングがありましたが、このレバー1つでスライドできちゃうシステムがめちゃくちゃ便利で、子供のスキーなんかにぜひ採用してほしいです ← 店頭での販売予定はありませんww
テックシステムのビンディングを既に使ってるゲストの皆さんが気になっていたのは、《スキー履いたままウォークモードにできるの?》という部分でした。
これは、スイスのフリッチ社の一部のモデルのみOKです。
ただ、冷静に考えてみると《スキーを履いたままウォークとスキーのモード切替をする》という場面は極めて限られてきます。
《ハイク中に下りセクションが出てきてシール装着状態で滑り降りるときにコケないようにロックする》とか、《スキー履いたままシールを剥がす》とか。。
トゥの着脱さえマスターすれば問題ないので、他の部分の性能差で選んでほしいな、というのが正直なところですね
一方、テレマークを試乗された方のお話を伺っていると、普段使っているビンディングのバネのテンションが弱めの方は、やはりNTN規格のビンディングだとターンの際に違和感を感じるようです。
後ろ足にしっかり乗り込んでいくスタイルの人はNTNをはじめとするバネが強いビンディングと相性がいいのですが、逆にそういう滑りをしないと良さを感じられないNTNってどうなんだ?と感じた方もいらっしゃったように見えました。
アルペンとテレマークを比較すると、装着のしやすさや重量などのほかに、各モデルごとの《バネのフィーリングの違い》という極めて主観的な部分がテレマーカーにとって極めて重要な要素であるというのも面白い部分であったりします。
この話題についても、ここに書き始めると3週間くらいキーボードをたたき続けることになるので、今回はこのへんで。。(^^;
各メーカーのスキーの作りについてですが、ツアーでのハイクアップ時の体力温存を考えて軽量化を図ったモデルや、滑走性能重視で少し重いモデルなど、同じメーカーであっても様々なモデルがありました。
皆さんから試乗希望の人気が高かったのは、小賀坂で作っている《Blastrack》でした。
メタルシートを入れていないモデルはウッドコア独特のしなやかさがあり、中級レベルから十分に乗りこなせる感じですね。
スワローテイルの変わり種LINE・PESCADOも 『見た目から想像したよりも滑りやすくてビックリした』というインプレをたくさんいただきました
BlackDiamondも、さすが安定の人気♪
驚かれたのが、スイスのメーカー《MOVEMENT》のスキーです。
このブランドは軽量なモデルを多数作っているのですが滑走性能を追求したモデルもあり、何より実物を見る機会が少ないブランドです。
自分自身が最近はBCフリースタイル系の長めのスキーを履くことが多く、あまり軽いモデルは網張のザクザクザラメ雪だと心もとなさを感じる場面も…
個人的に好印象だったのはK2のMindBender90C(カーボン)とG3のFindr(ファインダー)でした。
どちらも、それほどズッシリ感じさせず、張りがやや強めで軽快さと滑走性能を高次元で両立させていました
あ、これは協賛他社ブランドが悪い印象だったわけではなく、あくまでもゲストの方が少ない時間にコソッと試乗できたスキーの中での比較ですので、誤解しないでくださいネ。
ブラックダイヤモンド、乗ってみたかったなぁ。。。ロストアローのTMさん、個人的に貸してくれません?
さてさて、平日を含む2日間の網張温泉スキー場での試乗会は、最終的に40名を超すゲストの方にお集まりいただきました!!
中には、わざわざ仙岩峠を越えて秋田からお越しいただいたご家族も!
皆さんから雪の上で頂いたインプレッションを忘れることなく、次の冬に繋げていきたいと思います。
なお、今回の試乗会にご参加いただいた皆さんは、4月中にご予約いただくとポイント10%還元の特典がございます \(^o^)/
最後になりましたが、現地にお越しいただいた皆様、ならびに『行きたかったのに用事が出来ちゃって行けなかった』とご連絡をいただいた皆様、本当にありがとうございました。
雪の上でゲストの皆様の生の声を聴くことができるのは、私たちスタッフ一同にとって、とても貴重な時間です。
皆様から頂いたご意見は、今後の品揃えやイベント運営に活かしていきます。
是非また、雪の上でお会いしましょう!
協賛各社様一覧 (順不同)
株式会社ロストアロー (BlackDiamond / SCARPA)
株式会社キャラバン (G3 / RockyMountainUnderground / 22Designs / SCOTT)
K2ジャパン (K2 / LINE)
小賀坂スキー販売株式会社BLASTRACK事業部 (BLASTRACK)
ミヤコ・スポーツ株式会社 (MOVEMENT / Rottefella / CRISPI)
合同会社STRANDS (Voile / ZAG / PLUM)
山本光学株式会社 (SWANS)
株式会社エス・エム・ジェイ (SMITH)
株式会社Teton Bros. (Teton Bros.)
くもの商店 (POLEFREAK)